【セットリスト・詳細ネタバレあり】渡辺美里さん Billboard Live “うたの木 彼のすきな歌” Vol.1 2022.07.10 2nd stage at ビルボードライブ大阪

渡辺美里さんのビルボードライブに行ってまいりました。
美里さんは、今年4月のZeppなんばのスペシャルライブ以来3ヶ月ぶり、
今年2回目、通算4回目の参加でしたが、
これまでの3回とは違って、
今回のライブは昨年10月に発表された男性アーティストの楽曲のカバーアルバム
『うたの木 彼のすきな歌』のライブということ。
その収録曲に、自分の大好きな大江千里さんの「Rain」という曲が入っていて、
他にも、先日久々にライブに行ったスターダストレビューさんの「木蘭の涙」など
あ、このライブは気になる!と楽しみにしていたライブの一つでした。
そのアルバムから何を披露していただけるんだろう、
ビルボードライブだと距離も近いし、そんなに近くで美里さんを見れるのは嬉しいなぁ
などと考えながら会場に向かいました。
いつものことですが、日曜日の夜、もしかしたら施術予約を考えてくださっていたお客様がおられましたら、
申し訳ございませんでした。
※メモをもとにしてますので、完全ではありません。
間違いなどありましたらすいません。
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この先、開催中のライブに関する記述があります。
知りたくない方はご注意ください
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19:29 お願い事項のアナウンス
19:32 スクリーン降りて、コロナ対策のお願い
19:35 演奏メンバーと美里さん、舞台の左側の一部から入場
(あれ、客席通路を通らなくなったんでしょうか???)
美里さん、暗い中で中央、左、右と手を振って挨拶
M1「YELLOW MAGIC CARNIVAL」
アルバムの1曲目だったこの曲、自分は知りませんでしたが、
1975年の細野晴臣さんの作品で、
鈴木茂さんや松任谷正隆さんが在籍されていた
ティン・パン・ヴァレー(キャラメル・ママ)さんの曲だったのですね。
いやいや、この曲、アルバムを聴いた時から良い曲だなー古さを感じないなぁ、
そして、美里さんの声にマッチしているなぁと感じてました。絶妙な選曲。
曲名の通り、黄色のライトで照らされたステージで、
両手を広げるような大きな振りがあったり、
歌い終わった後にマイクを通さずに「ラララー」と歌われていたり、
ビルボードならではの距離感だなぁ、
とこの日のいいライブを一曲目から予感させてくれました。
MC
どうもこんばんは。
渡辺美里です。
ビルボードライブ大阪へようこそ。
貴重な日曜日に私たちのためにこの時間を選んでくださってありがとうございます。
「うたの木」シリーズでは、カバー曲を多く歌うライブ、
1曲でも好きな曲を見つけてくだされば。
ビルボード、横からも見られていて(独特な雰囲気、ってな感じだったか)ますが、
日本の名曲の数々をお送りしたいと・・・
まだ一緒に歌ってください、とは言えないけれど、どうぞお寛ぎください
M2「てぃーんず ぶるーす」
実は、自分はこの曲もアルバムで聴くまで知らなかった曲で、
「スニーカーぶる~す」じゃないんですよね・・・くらいの認識で^^;
原田真二さんの1977年のデビューシングルとのこと。
バックに青い水玉がたくさん映し出されてました。
美里さんの歌声、この曲に限りませんが、もう自分の持ち歌のようですね。
ラストのシャウトも綺麗に聴かせていただいて、
この曲ではパーカッションとエレピが印象的でした。
M3「チェリー」
続けて披露されたのがこれ。
これはめっちゃ知ってます、の1996年のスピッツさんの有名曲ですね。
いうまでもなく名曲なんですが、美里さんの歌で聴くのも良いなぁ。
スピッツさんの曲まで自分の歌みたいにしてしまわれるなんてすごい。
スタンドマイクから、ハンドマイクに持ち替えて、
手拍子を会場に求めたりしてノッテおられました。
この時気づいたのですが、ピアノの方のハモリがめっちゃいい感じですね。
(後で理由がわかります)
MC
ありがとうございます。
昨年のカバーアルバムから2曲お送りしました。
よく、80年代、90年代などに区分けして、
テレビ番組や他のアーティストの方のカバーアルバムを作られたりしているが、
今回は自分の中で思い出や思い入れのある曲を選んでいくと、
すごく幅広い年代のアルバムになりました。
それぞれの曲を歌われたアーティストの方たちには、
これまで実際お会いした方もそうでない方もおられますが、
スピッツさんは実はまだお会いしたことがなく、
でも歌っちゃいました。
多分私よりも後でデビューされていると思いますが、
たくさん素敵な曲を書かれてますね。
今度どこかでお目にかかったら、私の方から声をかけて、
「初めまして」って言いたいですね。
そうしたら、「カバーしてくださってありがとうございます」
なんて言われたりして・・・。
次の曲は、昔料理番組でお会いした方が歌われていた曲です。
M4「街の灯り」
これもアルバムで聴くまでは知らなかった、1973年の堺正章さんの曲。
なるほど、料理番組ですね(クスッと心で笑いました)
ドラマ「時間ですよ」の挿入歌だったのですね・・・
自分、さすがに物心ついてない時代です。
間奏のピアノがすごく綺麗でした。
そしてステージの下の方に「街の灯り」のようなライトがあったり、
ステージングも狭いビルボードながらこだわられていたようです。
最後のチェロの音も良かった。
M5「木蘭の涙」
続けて、ピアノのソロ演奏から始まって、なんだろうと思えば、
スターダストレビューさんの1993年の出世作ですね。
(CDとはイントロが少し違いました)
たくさんのアーティストの方がカバーされてます。
美里さんの一言一言を大切に歌い上げるような歌い方が、
この曲にはあっているのかも。うん、これも自分好きです。
MC
ありがとうございます。
2曲聴いていただきました。
「うたの木」シリーズは1999年にスタート。
1985年のデビュー曲「I'm Free」のシングルもカバー曲でしたが、
(みなさんご存知でしょうが、「FOOT LOOSE」のサウンドトラックの曲ですね)
その後、「eyes」というオリジナルアルバムを作って、
毎年オリジナルアルバムを作って、現在に至ってます。
自分で生み出す歌ももちろんですが、
自分が出会って、心震えて、巡り合ったたくさんの曲を
こういう時期だからこそ残しておきたいと考えました。
「うたの木」はこれまでフルオーケストラだったり、アコースティックだったり、
色々なスタイルでやってきましたが、今回は、なくてはならないメンバーが、
まずはピアノの光田健一さん!
(自分、ここで合点。なんだ、元スタレビの光田さんやん。そりゃコーラスうまいはず)
昨年は、スタジオライブも他にもたくさんの場面で色々なアレンジをしてくださった。
今回のライブもCDの再現ではなくて、
4人体制だからこそできるアレンジにこだわってもらいました。
チェロ、遠藤益民さん。
リハの時よりもワイルドになってません!?
髭があるからかな。(遠藤さん、そういえば、釣りに行って焼けたかも、とのこと)
リハの時はマスクだから分からなかったからかな。
以前、奈良の薬師寺でライブやった時もおせわになりました。
パーカッション、ラムジさん
ライブ、イベント、レコーディングと何曲もお世話になってます。
アルバム「ID」「オーディナリーライフ」でライナーで探してみてください。
もし見当たらなかったら、EPICソニーにお問い合わせを。
ギター、ベーやんこと林部直樹さん。
今回のうたの木にも、ベーやんにいてほしいと、
2年前の「Ready Steady Go!」のツアーに続いてお願いしました。
次の曲は、Crazy Catsの植木さんといつかデュエットしたいとお話ししていたが、
叶わなかった曲。でも、自分で録音して残しておきたかった曲です。
M6「花と小父さん」
この曲は、美里さんが紹介されたように、
元々植木等さんに書かれた曲なんですね。
伊藤きよ子さんが1967年に歌われて有名だとか(自分、生まれる前です)。
なんだか知っているような・・・だったのは、
1989年に畠田理恵さんがカバーしていたからですね(かなりマニアックかも)^^;
オレンジのライティング。なぜかハーモニカの音が聞こえたような・・・???
M7「積木の部屋」
1974年布施明さんの曲だったようです。
なぜか自分も聴いたことがあったのは、きっとかなり有名な曲なんですね。
(オリコン1974年度年間9位、「シクラメンのかおり」に次ぐ布施さんのヒットソングだそうです)
窓を思わせるような格子状のライティングは、歌詞に出てくる二人の住まいのイメージでしょうか。
この曲も最後のシャウトがなんとも言えない物悲しさを醸し出していて良きです。

MC
2曲ともどちらも映画のワンシーンみたいな曲。
「積木の部屋」はフランス映画「男と女」を思わせるような曲だし、
「花と小父さん」はフォークのような童謡のような、「赤い風船」というショートフィルムの世界観のよう。
もし、家に帰って鼻歌ででも歌ってもらえれば嬉しいです。
自分が歌ったら、この曲はこう歌うかなー、どのように聞こえるかなーと
考えながら、次の曲はいろんな歌い手の方が歌いたくなる曲のようです。
M8「黄昏のビギン」
美里さんがおっしゃったように、この曲、いろんな方がカバーされていて、
自分はてっきりちあきなおみさん(1991年)の曲かと思ってましたが、
元々は水原弘さんの1959年の永六輔さん作詞の曲だということで驚き。
スタンダードナンバーですよね。
美里さんの声、すごくこの曲にあってます。
間奏の林部さんのギターがムーディーで好きでした。
続けて、ピアノのソロパートから始まって、「なんだろう」と思ったのが、
自分の一番聴きたかった曲でした。
M9「Rain」
自分、この曲大江千里さん(1988年)のオリジナルも大好きで
当時からよく聴いてましたが、
2013年の新海誠監督のアニメーション映画「言の葉の庭」の主題歌として
秦基博さんがカバーされたのが、
もうたまらなく好きで、一時期そればかり聴いてました。
そして、今回の美里さんのカバーアルバムでもこれが一番期待していたのですが、
元々美里さんに「すき」を筆頭に数々の名曲を提供している大江千里さんの作品が
美里さんに合わないはずがありません。もうオリジナルみたい。
パーカッションのラムジさんが、トライアングル(?)やらなんやら、
この許だけではないですが、色々味付けをされておられてそれも良かったです。
そして、美里さんの最後のリフレインの部分で、
ギターのカッティングと激しめのシャウトがこれまた素晴らしい。
この歌い方は美里さんの発明ですね。
MC
「Rain」は2016年のビルボードライブでも歌った曲です。
(自分、なんだそうだったのですね!)
あの時はライブでカバーして歌っただけだったけど、
今回は自分の作品として(CD)リリースした後なので、
歌う時の心持ちが全然違います。
改めてこの曲はいい曲だなー、と。
先ほどスピッツさんには連絡せずにカバーしたと申し上げましたが、
大江千里さん(千ちゃんって呼ばれてました)には電話して、
歌い出しの部分を聴いてもらって100点もらいました。
千ちゃんもいわく、自分の曲をカバーしてもらって、
それを聴いた別の方がまたカバーしてくださって、
というのを繰り返していくうちに、
少しずつ解釈が自分の最初のものと変わってきていたりするとのこと。
38年近くの友人なんだけど、一つ確認していないのが、
1番の歌詞の「・・・すいたえき」の部分が、
え、もしかして「吹田駅」?千ちゃん(大阪出身)ならそうかもとか思ったりもしたけど、
「空いた駅」だよね、っていうこと。
(会場笑)
次に話するときに確認します。
次の曲は、まだ携帯もなかった時代に、
ご本人にカバーすることを了承してもらっていた曲です。
カップル、ご夫婦など今日もお越しでしょうが、
微妙な雰囲気にならないように・・・
とのご紹介で
M10「冷たいアイスティー」
宮本浩次さんって、あのエレカシの?え、でも曲調が全然違う・・。
と思ったのは自分だけ?だったでしょうか。
なんとエレカシの宮本浩次(みやもとひろじ)さんとは別人の
シンガーソングライターの(みやもとこうじ)さんの1996年の作品だそうで。
いや、この曲なんかいい。日常描写に繊細な感情が感じられる。
美里さんには、1993年の「Baby Faith」にも3曲も提供されていたのですね・・・。
バックのライティングは、朝日を思わせるような斜線の並んだ模様でした。
MC
(パーカッションのラムジさんのソロ)
みなさん、楽しんでくださってますか。
(美里さん タンバリンもたれてます)
ここで、手拍子でみなさんに参加してください。
(メンバーの方をもう一度ご紹介(Perc,Bass Guitar,Pianoの順。
少しづつ音が重なっていきます。
チェロを弾いておられた遠藤さん、Bassに持ち替えられてました))
M11「歩いて帰ろう」
あ、これは斉藤和義さんの有名な曲ですね。
CMなどでよく使われている曲ですが、1994年の曲とは存じ上げす、
もっと最近の曲だと思ってました。
会場、大拍手で、盛り上がってました。
ギターの林部さんも、この曲ではコーラスに参加されてました。
MC
ありがとうございました。
素晴らしい手拍子、いい感じでした。
本当に貴重な日曜日のひととき、きてくださってありがとうございます。
さすが大阪という感じ。
久々というよりは、4月の「パイナップルロマンスのその先へ」というライブ以来でしたが、
その時は1989年の雨で途中で中止になった西武球場ライブの続きとその先へ、
というライブで2022年までの曲を3時間やりましたが、
その時はあまりお話する時間もなく、
もっと話したいと思ってましたが、今日はもう少し話もできるかな。
「うたの木」カバーアルバム、名曲たちに想いを乗せてやっていきたいと。
今回「Vol.1」と名付けました。なので、いつか「Vol.2」も。
いえ、まだ何も決まってません。
決まっているのは、来年1月29日にフェスティバルホールでやるということです。
(会場拍手)

できれば毎月のように関西に帰ってきたいです。
でも、会えない時は、アルバムを聴いていただいて、
「Flowerbed」と「うたの木 彼の好きな歌」もLPで出ます。
レコード聴けない人は、ジャケット大きいので、部屋にでも飾っていただいて・・・。
(会場笑)
祈り、ため息、感謝、(もう一つおっしゃっていたような・・・怒りだったかな)を乗せて、
もう一曲聴いてください。
M12「満月の夕」
この曲、関西にいながら、自分全然知りませんでした。
1995年1月17日の震災の日に、
神戸で見られた満月をモチーフにした曲で、
焚き火、吐く息の白さ、などの歌詞が当時を思い出させる、
そして、希望につながるような曲。
この曲、美里さんの選曲趣旨も関西人として(美里さんも京都出身)嬉しかったですし、
何よりもライブで聴けて嬉しかった。
この辺りの説明をせずに、前のMCで「祈り、ため息、感謝・・・」とおっしゃったのが、
また良かったですね。
自分は、この曲に巡り会えたのが、今回のライブで一番嬉しかったです。
(もちろん他の曲も素晴らしいです)
歌い始めにマイクを通さず「ララ」と歌われていたり、
チェロがところどころ(1番ではワンフレーズごと)印象的に入るのもなんだかいい感じ。
最後の方の「命で笑え」の部分に力を込めて歌われたりで、
自分、少しうるっときてしまいました。
そして最後も「ラララ」と生歌で、踊りながら、また「トゥルル」などとも歌われてました。
MC
ありがとうございます。
「うたの木 彼の好きなうた」想いを乗せて歌ってきました。
もう一曲歌わせてください。
M13「星の夜」
塩谷哲さんの1998年の作品だったのですね。
この曲、なんだか今の世界情勢を思いながら聴くと、
より一層深いなぁ、と感じてしまいました。
バックは星空が回転しているようなライティングでした。
最後まで伸びやかな歌声を余すことなく聴かせてくださいました。
MC
(最後にもう一度メンバー紹介)
これからますます暑くなります。
今回はもう皆さんもマスクを外して大声で歌いあえるかと思ってましたが、
それはまだできませんでしたが、
どうぞ健康で元気に生き抜いていきましょう。
本当にたくさん集まってくださってありがとう、感謝します。
またライブでお会いしましょう!
気をつけてお帰りください。
(メンバー並んで挨拶されて、
舞台左後ろの部分から退出されました。)
20:56終了

終わってみれば、カバーアルバムを曲順に披露されたライブでした。
アンコールもなかったし、美里さんのオリジナル曲も一曲もありませんでしたが、
それがすごく潔い、いいライブでした。
美里さんもMCでおっしゃっていたように、CDでリリースしたら、
もう自分のうたのような心持ちなんでしょうね。
その覚悟が素晴らしい。
途中でも書きましたが、どの曲も「美里さんらしい歌い方」などが随所に見られて、
それはまるで美里さんのオリジナル曲のようでした。
きっと、楽曲に対するリスペクト、この歌を聴いてほしいと思う想いがあるからこその
このライブだったんでしょうね。
これまで「カバー曲だけ」のライブなど見たことなかった自分には、
いい経験になったライブでした。
ボーカリストとしての美里さんの素晴らしさを堪能できました。
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