hiro@krathoorm

hiro@krathoorm

-


原田知世さんの過去のライブの思い出。
今回は1996年のクローバーのライブです。
すでに何度か他のライブレポートで書いておりましたが、
このライブ、なんと1991年の「彩」の時以来、5年ぶりに大阪に来ていただけたライブ、
しかも、初めてのライブハウスでした。

9602.jpg

ライブのタイトルの「クローバー」は、この年に発表されたアルバムタイトルから。
上の写真のリーフレットの中に、鈴木慶一さんと
トーレ・ヨハンソンさんのコメントがありますが、
鈴木慶一さん3部作を経て、次にどんな音楽をするのか、という時に、
慶一さんから「こんなのは?」と、当時ヒットしていたカーディガンズのCDを紹介されて、
それがきっかけでスウェディッシュポップの有名プロデューサー、
トーレヨハンソンさんのプロデュースが実現したということです。
アルバムは前半がトーレヨハンソンさん、
後半が鈴木慶一さんのプロデュースの、面白いハイブリッドになってました。
そして、アルバム発売前に、まだ当時珍しかった
3曲入りマキシシングル「100-LOVE LETTERS」が発売されました。

9604.jpg

(雑誌「FM fan」掲載記事)
ということで、ライブは前半は鈴木慶一さんプロデュース作品から、
後半はトーレさんのスウェディッシュ作品から中心にという構成でした。
(「彼と彼女のソネット」を除けば、もう1991年以前の作品はなく・・・)

ライブハウスでしたが、椅子席も多かったです、
自分は、仕事で開場時間に間に合わなかったので、椅子席の後ろのスタンディングスペースで見ましたが、
知世さん結構近くて、視線がバンバン合う感覚・・・これはこの時が初めてでした。



セットリストはこれだったかと・・・。

 1 世界で一番退屈な日
 2 空から降ってきた卵色のバカンス
 3 消せない大文字I LOVE YOU
 4 彼と彼女のソネット
 5 ELECTRIC MOON
 6 アパルトマン
 7 平凡な日々
 8 さよならを言いに
 9 のっぽのジャスティス ちびのギルティ
10 戸棚の虹
11 ブーメランのように
12 20世紀の愛のようなはかないあの歌
13 Happier than Marmalede
14 1 or 8
15 Metro
16 月が横切る十三夜
17 裸足のマリア

(アンコール)
18 BOTH SIDES NOW
19 100LOVE-LETTERS


オープニング曲「世界で一番退屈な日」は、前年の「Egg Shell」の時と同じような、
なんとも個性的な知世さんの歌い方が面白かったです。

1995年の「Egg Shell」と1996年の「クローバー」の両アルバムの間に、
シングル「あした」(大林宣彦監督作品の映画主題歌。知世さんもすごくいい役でご出演)
が発表されてますが、この曲は今まで一度もライブでは歌われてないんですよね(多分)。
その代わり、カップリング曲「平凡な日々」がこの時に披露されました。
この曲は数年後のライブでも再度披露されました。

「クローバー」からは全曲披露されてましたが、
中でも「ブーメランのように」や「戸棚の虹」が聴けたのが嬉しかったです。
知世さん作詞、慶一さん作曲の「裸足のマリア」も名曲ですね。

9601.jpg

アンコールの最後が「100-LOVE LETTERS」だったのですが、
会場はかなり盛り上がってしまい、
場内ライトがついてからもアンコールの拍手が鳴り止まず、
最後は係員の方に促されるように帰ったのは、
この後の知世さんの快進撃の予兆だったのでしょうか。

このライブは、6.13大阪 6.14名古屋 6.27東京の3ヶ所の開催でしたが、
その後、7月に福岡でアコースティックライブとして、
このライブの何曲かと鈴木慶一さんのオリジナル曲を合わせて12曲披露されたようです。
その流れは、1998年春の「アコースティック スペシャル「カコ」」の東名阪ライブへ繋がります。

9606.jpg

そして、1996年秋、雑誌に知世さんとエクスキューズのウルフさんの対談が掲載され、
次のアルバムで「ロマンス」という曲が収録されるという予告が早くもありました。
ファンクラブの会報でも、いち早く「I could be free」の歌詞が掲載されたり、
いつもとなんだか違う流れだなーと思っていた、これも次への予兆だったのかもしれません。

次は、1997年「I could be free」のライブ。
長年ファンを続けていた自分には、とても嬉しく、
そして、知世さんの80年代を知らない
新しいファンの方がたくさんライブに参加されて、それも嬉しかった、
楽しい黄金期が始まります。
関連記事
Posted by