「LIVE'96 クローバー」 1996.6.13 心斎橋クラブクアトロ ー原田知世さんのライブ アーカイブス

原田知世さんの過去のライブの思い出。
今回は1996年のクローバーのライブです。
すでに何度か他のライブレポートで書いておりましたが、
このライブ、なんと1991年の「彩」の時以来、5年ぶりに大阪に来ていただけたライブ、
しかも、初めてのライブハウスでした。

ライブのタイトルの「クローバー」は、この年に発表されたアルバムタイトルから。
上の写真のリーフレットの中に、鈴木慶一さんと
トーレ・ヨハンソンさんのコメントがありますが、
鈴木慶一さん3部作を経て、次にどんな音楽をするのか、という時に、
慶一さんから「こんなのは?」と、当時ヒットしていたカーディガンズのCDを紹介されて、
それがきっかけでスウェディッシュポップの有名プロデューサー、
トーレヨハンソンさんのプロデュースが実現したということです。
アルバムは前半がトーレヨハンソンさん、
後半が鈴木慶一さんのプロデュースの、面白いハイブリッドになってました。
そして、アルバム発売前に、まだ当時珍しかった
3曲入りマキシシングル「100-LOVE LETTERS」が発売されました。

(雑誌「FM fan」掲載記事)
ということで、ライブは前半は鈴木慶一さんプロデュース作品から、
後半はトーレさんのスウェディッシュ作品から中心にという構成でした。
(「彼と彼女のソネット」を除けば、もう1991年以前の作品はなく・・・)
ライブハウスでしたが、椅子席も多かったです、
自分は、仕事で開場時間に間に合わなかったので、椅子席の後ろのスタンディングスペースで見ましたが、
知世さん結構近くて、視線がバンバン合う感覚・・・これはこの時が初めてでした。

セットリストはこれだったかと・・・。
1 世界で一番退屈な日
2 空から降ってきた卵色のバカンス
3 消せない大文字I LOVE YOU
4 彼と彼女のソネット
5 ELECTRIC MOON
6 アパルトマン
7 平凡な日々
8 さよならを言いに
9 のっぽのジャスティス ちびのギルティ
10 戸棚の虹
11 ブーメランのように
12 20世紀の愛のようなはかないあの歌
13 Happier than Marmalede
14 1 or 8
15 Metro
16 月が横切る十三夜
17 裸足のマリア
(アンコール)
18 BOTH SIDES NOW
19 100LOVE-LETTERS
オープニング曲「世界で一番退屈な日」は、前年の「Egg Shell」の時と同じような、
なんとも個性的な知世さんの歌い方が面白かったです。
1995年の「Egg Shell」と1996年の「クローバー」の両アルバムの間に、
シングル「あした」(大林宣彦監督作品の映画主題歌。知世さんもすごくいい役でご出演)
が発表されてますが、この曲は今まで一度もライブでは歌われてないんですよね(多分)。
その代わり、カップリング曲「平凡な日々」がこの時に披露されました。
この曲は数年後のライブでも再度披露されました。
「クローバー」からは全曲披露されてましたが、
中でも「ブーメランのように」や「戸棚の虹」が聴けたのが嬉しかったです。
知世さん作詞、慶一さん作曲の「裸足のマリア」も名曲ですね。

アンコールの最後が「100-LOVE LETTERS」だったのですが、
会場はかなり盛り上がってしまい、
場内ライトがついてからもアンコールの拍手が鳴り止まず、
最後は係員の方に促されるように帰ったのは、
この後の知世さんの快進撃の予兆だったのでしょうか。
このライブは、6.13大阪 6.14名古屋 6.27東京の3ヶ所の開催でしたが、
その後、7月に福岡でアコースティックライブとして、
このライブの何曲かと鈴木慶一さんのオリジナル曲を合わせて12曲披露されたようです。
その流れは、1998年春の「アコースティック スペシャル「カコ」」の東名阪ライブへ繋がります。

そして、1996年秋、雑誌に知世さんとエクスキューズのウルフさんの対談が掲載され、
次のアルバムで「ロマンス」という曲が収録されるという予告が早くもありました。
ファンクラブの会報でも、いち早く「I could be free」の歌詞が掲載されたり、
いつもとなんだか違う流れだなーと思っていた、これも次への予兆だったのかもしれません。
次は、1997年「I could be free」のライブ。
長年ファンを続けていた自分には、とても嬉しく、
そして、知世さんの80年代を知らない
新しいファンの方がたくさんライブに参加されて、それも嬉しかった、
楽しい黄金期が始まります。
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