hiro@krathoorm

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今回は、原田知世さんの1987年のツアー「Schmatz」を回想してみます。
前年の「マスカットリップス」から2年連続でのライブ参加になりました。
初めて大阪で観たコンサートです。懐かしい。

この日会場で配られていたチラシが最初の写真。
「ファンクラブ発足!会員募集中」の文字に、帰宅してすぐに入会手続きをしました。
入会記念の「O3」のロゴの入った青いバンダナ・・・懐かしい・・・どこへ行ったんだろう!?
ファンクラブの会名は募集から「O3」(TOMOYOさんなので・・・)と命名されることになります。
今も、知世さんの公式サイトに「O3」の文字がありますね。
ツアー日程の最終日、9月19日はこのチラシでは「場所未定」になってますが、
初の日本武道館での単独ライブとなります。

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1987年の知世さんは、デビュー以来所属されていた角川春樹事務所を独立され、
ご自身の事務所「ショーン・ハラダ」を設立(現在もこの事務所)。
1987.4.1に分割民営化されたJRにちなんだ応援歌、「逢えるかもしれない」を5月にシングルで発売。
7月にシングル「彼と彼女のソネット」とロンドンレコーディングしたアルバム「Schmatz」を発売。
その流れを受けてのライブでした。
Schmatzは、ドイツ語で軽いキスの意味ということ。
事務所名の「ショーン」もドイツ語で「素晴らしい」という意味なので、
ドイツ語に興味を持たれていたのでしょうか。

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セットリストは、最新アルバム「Schmatz」の曲を中心に
1986年11月発売のアルバム「Soshite」の曲も交えて
セレクトされていました。
(写真はツアーパンフ)

 1 片面だけのラブ・ソング
 2 キスの後の無口が好き
 3 霧雨のステンド・グラス
 4 バックギャモンは負けない
 5 セレブレーション
 6 2人の休止符
 7 彼と彼女のソネット
 8 時をかける少女
 9 天国にいちばん近い島
10 コンセプト
11 麝香猫のサンバ
12 葡萄畑の走り方
13 どうしてますか
14 螺旋状の涙
15 空に抱かれながら
16 逆光の中で
17 あしたの人魚

(アンコール1)
18 星屑達の標本
19 雨のプラネタリウム

(アンコール2)
20 彼と彼女のソネット

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当時は自分も若く、ライブといえば騒ぐもの、と言う先入観があったので、
一緒に行った同級生のファンの友人と
「去年のライブより大人しくってなんとなく消化不良だねー」と言いつつ帰路に着いたのを
すごく覚えています。



今から考えれば、自分が80年代の知世さんの曲の中でもいちばん好き、と言っていいくらいの、
「彼と彼女のソネット」を2回も歌ってくれていて何を言う!という感じですが・・・。

「彼と彼女のソネット」は、フランスのELSAさんという歌手の
「T'en va pas」(1986年、映画主題歌)という曲を知世さんが気に入られて、
カヴァーしたいと考えられたときに、
この曲の日本語詩をお願いするとしたら大貫妙子さんしかいない!と
作詞を依頼された曲で、大貫妙子さん自身も
同年のアルバム「スライス・オブ・ライフ」でカヴァーされてます。
そして、「自分の歌の如く」(ご本人談)ライブなどで歌われ続けておられるようです。
この数年後、サムシングジーンズのCMソングで原曲が流れていたので、
曲は聴いたらご存知の方も多いかも、です。

そして、知世さんも1994年の鈴木慶一さんプロデュース第二弾の
初の洋楽カヴァーアルバム「カコ」でフランス語でカヴァーされた後、
日本語・フランス語両方のヴァージョンで、
90年代、00年代のライブでしばしば歌われてましたが、
2008年3月1日の25周年記念ライブで
大貫妙子さんと共演(東京最終公演のみ)で披露されて以来、
2022年5月現在、しばらく歌われてない曲になります。

2018年10月14日に長野県須坂で行われた、
大貫妙子さんのライブにゲスト出演された際に、
きっと歌ってくれると期待して参加しましたが(最寄駅から片道徒歩30分!)、
なんと知世さんの登場直前に大貫さんがソロで歌われるという、
自分にとっては聴けて嬉しいような、でも何だか・・・という印象でした。
そして、2020年9月26日の大貫さんのライブへのご出演、
自分もチケットをGETして、今度こそ聴けるかも、
と楽しみにしていたのですが、
突然、2週間前くらい(9月9日)にメールが来て、
ご出演の話がなくなってしまいました。
大貫さんの少し気になるメッセージも拝見しましたが、
またいつか、知世さんの「彼と彼女のソネット」を聴けるのを
自分は心待ちにしたい、と思ってます(自分の杞憂ならいいのですが)。

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このツアーの初日よみうりランドEASTや最終日の日本武道館公演、
ロンドンレコーディング風景、シングル・アルバムジャケット撮影風景などは、
この「O3」というビデオに収録されています。
残念ながら、DVD化されておらず、入手困難なんです・・・。

 1 片面だけのラブソング
 2 Tomoyo in London
 3 2人の休止符
 4 コンセプト
 5 麝香猫のサンバ
 6 螺旋状の涙
 7 あしたの人魚
 8 星屑達の標本
 9 雨のプラネタリウム(Live version)
10 彼と彼女のソネット



2のTomoyo in Londonのバックに「キスの後の無口が好き」(アルバム音源)が使われてます。
シングル「彼と彼女のソネット」とアルバム「Schmatz」の
ジャケット撮影の様子が興味深いチャプターでした。
このチラシにある「時をかける少女」は収録されていません^^;
あ、「空に抱かれながら」もないや・・・。

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9の「雨のプラネタリウム」は、ライブで披露された、
1986年のアルバム「Soshite」収録の「Nineteen-Version」に近いアレンジでした。
ちなみに、「Soshite」のレコードはオリジナルアルバム10曲と、
12インチシングル3曲と言う珍しい2枚組でしたね。
同時発売のCD、後で再発されたCDなどでは1枚にまとめられてしまってましたが、
2011年に発売された「TOMOYO 80's Complete Box」はどうだったっけ・・・?
とこの記事を書きながら思い出しまして確認すると、
これはちゃんと2枚組で再現されてました。さすが。

(参考記事)
TOMOYO 80's complete ~ファン28年目の夏に素敵なプレゼント ~
(2011年6月29日の記事)

知世さん、この年の年末に主演映画「私をスキーに連れてって」が大ヒット。
翌1988年にシングル「太陽になりたい/本日晴天」を発売し、
夏に東京と大阪でのライブをされますが、
自分は行けませんでした。
まだ大阪に簡単に行ける距離感ではなかったのですよね・・・。


1990年2月24日に東京ベイNKホールで
フォーライフレコード移籍第一弾シングル「Silvy」にあわせて、
「TOMOYO HARADA CONCERT Visual Live
ーOL LOVE STORY おつぼねなんかこわくない」
というスペシャルライブをされてますが、
当時まだ田舎の高校生だった自分には、さすがに参加は無理でした。

同年8月に「原田知世 RESORT SOUND in 八ヶ岳’90」というライブも
ファンクラブ会員50組限定招待で開催されてます。
初の野外コンサートでしたが、天気はあまり良くなかった様子。
これももちろん参加できませんでしたが、
ここで歌われた「雨のプラネタリウム」が
この曲をライブで歌われたのが最後になっているようです。(2022年5月現在)

91年4月。
東京FM主催のEoliaライブ&トーク in Tokyo P/N。というのもあった様子。
同局に寄せられた葉書から抽選で300名を招待したものだったようです。
秋元康さんとの対談があったということです。

自分の次のライブ参加は、この次の1991年の「彩」のライブになります。
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