No.3 ゴーシュ /南野陽子 -1989年のMy Best Album10

いよいよベスト3。
第3位は南野陽子さんの「ゴーシュ」。
今回唯一(?)のアイドルのアルバムです。
南野陽子さんは、1985年、シングル「恥ずかしすぎて」でデビュー。
テレビドラマ「スケバン刑事」の2代目主役として人気に火がついて、
トップアイドルになられました。
この「ゴーシュ」は、7枚目のオリジナルアルバムで、
15枚目のシングル「トラブルメーカー」収録。
南野さんのアルバムベストや企画版含めて、
僕は全部CDで持ってました。
が、前の仕事をやめたときに、貴重な初回限定盤を含めて、
まとめて700円という値段で売り捌いてしまったのを
今でも後悔してます(涙笑)
特にこの「ゴーシュ」は豪華な写真集もあったのに・・・。
南野さんのアルバムはどれも完成度が高かったのですが、
この「ゴーシュ」は、これまでよりも少し大人っぽくなった、
エレガントさを纏いながらも、まだ少し子供っぽさをうまく残した、
22歳の南野さんの等身大に表したような傑作だと思います。
当時23歳で結婚すると宣言されていたのも懐かしいですね。
(実際にはずっと後になりましたあが・・・)
夏の微風を感じるような1曲目「マニュキュアがかわく間に」から始まって、
少しさざ波が立つような「それは夏の午後」に続いていくなど、
曲順もいいですね。
少し幼さの残る「涙の数、大人になれたら」も、
直球的な歌詞が逆に大人の心に響くような気がします。
全部おすすめですが、あえて選ぶとすれば、
5曲目の「月夜のくしゃみ」。
当時、週刊誌等でいろいろ叩かれていた南野さんですが、
その時の心境を素直にご自身が作詞で綴られていて、
僕には共感できる内容です。

南野さん、この後はクリスマスアルバム第二弾の
「DEAR CHRISTMAS」を同じ1989年にリリースしたあとに、
翌年1990年「Gather」では、ロック系統の曲や、
大人のバラード曲のシングル「ダブルゲーム」などにも挑戦。
テレビ歌唱で「なんじゃあれは!」と話題になった「へんなの!!」、
8位でご紹介した種ともこさんの提供の「One Way for Graduation」など
当時の売り文句でヴァラエティに飛んだ、「豪華絢爛」な
僕の中では彼女の傑作をリリース。
しかし、残念ながら、1991年の全曲南野さんの作詞・作曲という
意欲作「夏のおバカさん」が最後のオリジナルアルバムになってしまいました。
この頃から女優業に専念されて、
現在、話題の日曜劇場ドラマ「半沢直樹」にも出演されるなど、
女優としての活動が中心になっておられます。
90年代半ばには見られなかった音楽活動も、
2000年代以降はBOXセットの発売や、
企画シングル・アルバムの発売などを経て、
2016年にデビュー30周年記念コンサートを開催。
僕も初めて南野さんの生の歌声が聞けました。
またいつか彼女のコンサート、行きたいです。
(参考記事)
南野陽子デビュー30周年コンサート! Yoko Minamino 30th Anniversary Concert
(2016年2月12日の記事)
「ゴーシュ」南野陽子(1989.7.12発売)
1 マニキュアがかわく間に
2 それは夏の午後
3 鏡の中のエトランゼ
4 トラブル・メーカー
5 月夜のくしゃみ
6 サマー・フレグランス
7 月見草幻想
8 知ってると思ってた
9 さよならGirl
10 涙の数、大人になれたら
11 愛してる
12 思いのままに
- 関連記事
-
- 感動のヒゲダンフェス!!! (2020/08/11)
- No. 2 COMPLEX /COMPLEX -1989年のMy Best Album10 (2020/08/09)
- No.3 ゴーシュ /南野陽子 -1989年のMy Best Album10 (2020/08/07)
- 番外編 B'z、久保田利伸、ユーミン・・・ -1989年のMy Best Album10 (2020/08/05)
- No.4 Flower bed /渡辺美里 -1989年のMy Best Album10 (2020/08/03)