No.6 REALIZE /徳永英明 -1989年のMy Best Album10

1989年のマイベストアルバム、第6位は徳永英明さんの「REALIZE」。
今回選ばせていただいた10枚のアルバムの中で、
一番内省的というか、自分の心の中へ語りかけるような、
この記事を書くにあたって久々にアルバム全体を通して聴いてみると、
まさに1989年の僕の心のなかを覗くような歌詞に
懐かしいような、甘酸っぱいような、
思い出したいような、思い出したくないような、
なんとも言えない空気感を感じました。
徳永さんは、1986年にシングル「レイニーブルー」でデビュー。
1987年に「輝きながら・・・」が大ヒット。
このアルバムは5枚目のオリジナルアルバムになりますが、
ファンの方の間でも「これがアーティストとしてのデビュー作的な」と
語られるのも頷けるくらい、完成度高く、どの曲も素晴らしい。
今聞いても古臭さを感じさせないアレンジ、
なんとなく僕の耳にすごく馴染む・・
いやいや、この年から現在に至るまで、
アルバム、コンサート、夜会・・・と
中島みゆきさんのプロデュースを全面的に手がける
瀬尾一三さんのアレンジですね!
収録曲の中でシングル曲は
これまた大ヒットした「最後の言い訳」(心をえぐられる名曲)
「恋人」(こんな暗い曲を夏に出すなんて・・・と当時思ったのですが、大好きな一曲)
そして後からシングルカットされた「Myself〜風になりたい」の3曲ですが、
どれもアルバムの流れの中に溶け込んで一体感がすごいですね。
札幌の時計台をモチーフにしたという、
「僕の時計」で静かに終わるのもいいなぁ。
オススメの一曲を選ぶとすれば、
アップテンポな曲調で、より切なさや若さをイメージできる
7曲目の「コバルトに消えたブルー」かな。
徳永さんはこの翌年1990年もご自身最大のヒットとなった
アニメ「ドラゴンクエスト」の主題歌「夢を信じて」、
さらに音楽性を変化させるきっかけになった
これまた名曲「壊れかけのRadio」などヒットを連発するも、
2000年代以降はご病気を発症・再発されるなどの苦悩の時代に。
しかし、そんな中でも
2005年に発表した邦楽名曲のカバーアルバム「VOCALIST」が
大ヒットして、シリーズ化されるなど、
現在に至るまで活動を続けられています。
徳永英明「REALIZE」(1989.5.21発売)
1 君の青
2 眠れない夜
3 ラバーズ
4 You're in the sky -Eolia-
5 そして星になったよ
6 恋人
7 コバルトに消えたブルー
8 MYSELF~風になりたい~
9 最後の言い訳(Los Angels Mix)
10 僕の時計
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